「イタリア流夏の楽しみ方大集合」ヨーロッパファッション・ライフを楽しむヒントが盛りだくさん!
今年の夏の計画は決まりましたか?
私も含めて、コロナ渦で思ったように海外に行けない人も多いかと思いますが、せっかくの夏の時期です。楽しまなければもったいないですよね。
どんな時にでも楽しむ心を忘れないのが、イタリア人!そんな彼らの夏のライフスタイルから、夏を楽しむヒントを探り出しちゃいましょう。
夏のグルメ編①冷たいメニューで熱い心をクールダウン!?
イタリアの気候は日本とよく似ていて、ローマと東京の気温は年間を通してほぼ同じような感じです。
日本に比べて湿度が低いので、夏は若干過ごしやすいかもしれませんが、容赦のない日差しがじりじりと照り付けてきます。
そんなイタリアでの夏のお楽しみと言えば、何と言っても“グラニータ”です。
グラニータは、シチリア発祥の氷菓のことで、フルーツ・コーヒー・ナッツ類などで味付けされたシロップを凍らせて、それを砕いて作られています。食感は地域によって異なっていて、アイスクリームのような滑らかなものから、かき氷に近いシャリシャリしたものまであります。
イタリアの氷菓といえばジェラートが有名ですが、グラニータも同じくらい有名で、夏になるとイタリア全土で味わうことができちゃうんですよ。今年も、イタリアでグラニータを味わえなくて残念です…早く日本にもブームがきてくれないかと思う私です。
夏のグルメ編②夏の定番は日本もイタリアも同じ冷たい麺類
イタリアの夏といえば、私は「冷製パスタ」がすぐに思い浮かびますね。暑い夏には、とにかく冷たいものが欲しくなりますから、イタリア人もパスタを冷やして食べることが多いのです。
日本の“ひやむぎ”や“そうめん”の文化に通じるものが、イタリアにも存在しています。冷たい麺類はイタリアでも、季節に応じて食べられるもので、特に夏に旬を迎えるトマトを使った冷静パスタは秀逸です。
髪の毛のように細いロングパスタ、“カッペリーニ”。その語源は、イタリア語で髪を表す“capelli(カペッリ)”だそうです。
ツルっとした食感を楽しめるカッペリーニは、冷製パスタにぴったりで、トマトやバジルにはもちろん、フルーツにもよく合うパスタとして知られています。もう、思い出しただけで、お腹が減ってきました…
「夏のファッション編」暑くたってラフな格好はNG!
ミラノを始めイタリアの街を歩いていると、暑い夏でも素敵なイタリアンファッションに身を包んだマダムたちに目を奪われることがよくあります。
プロのバイヤーである私の目から見ても、その着こなしは洗練されていて、その魅力にノックダウンされます。イタリアのマダムたちは、たとえ暑くてもおしゃれに手は抜きません。夏であろうが、ラフな格好はNGなのです。
イタリアンファッション=サマードレス
イタリアのおしゃれマダムの夏の定番といえば、透け感のあるロングタイプの「サマードレス」です。
サマードレスを身にまとっているイタリアのマダムたちが素敵に見える最大のポイントは、“サイズ感”です。
ピッタリでもなく、ぶかぶかでもなく、自分のボディーラインにちょうどよく寄り添う“サイズ感”が、マダムたちをよりいっそうエレガントに見せています。
自分の身長などのボディーサイズに合わせて、センチ単位・ミリ単位で着丈を調整して、足さばきが最も美しく見える丈感を選んでいます。
身長が低いからとロング丈を敬遠される方がいらっしゃいますが、サイズ感にこだわることで、Iライン効果も期待できて着映えがするのでOKです。
トータルコーディネート
イタリアンファッションにもTシャツはありますが、おしゃれ好きでセンスのよいイタリア人はただのTシャツを使ったファッションでは満足しません。
イタリアンファッションでのTシャツは、質がよいことはもちろんですが、デザインにも徹底的にこだわります。
今季外せないTシャツのトレンドといえば、“レイヤードTシャツ”です。一枚でおしゃれが完成する、優れもののTシャツです。
しかし、それだけだと少しだけラフな感じがするので、トータルコーディネートをしましょう。ボリュームあるラインのリラックスパンツを組み合わせれば、グンとスタイリッシュになります。
さらに、シューズやアクセサリーにもこだわれば、夏のイタリアンファッションのトータルコーディネートが完成です。さらに、今の時代のトータルコーディネートに忘れてはいけないグッズが、マスクです。もはや、マスクは生活の一部です。
トータルコーディネートの仕上げには、“ファッショナブルなマスク”で決まりですね。
【まとめ】
どんな時であってもその環境を最大限に楽しもうとするイタリア人のライフスタイルには、夏を楽しむヒントがたくさん詰まっています。暑い夏だからといって、冷房の効いた部屋に閉じこもってばかりではつまらないですよね。
夏のイタリアンファッションでおしゃれをしたら、ギラつく太陽を味方につけて、思い切って街に飛び出しましょう。
しかし、一つ注意することが、“汗”です。汗は衣類の大敵です。汗のしみ込んでしまった衣類は、早いうちにアフターケアを行うようにしましょうね。
イタリアンファッションを知る。本当のイタリアンファッションはコーデが原点