イタリアンファッション(ブランド)を日常に!参考にしたい夏トレンド【2021春夏ミラノコレクション】

2021春夏ミラノコレクションから読み解くイタリアンファッション/ブランド

コロナ禍で開催された2021春夏ミラノコレクション、当初からその動向が気になっていましたが、やはり歴史的転換期を迎えたと言ってもいい特別なメッセージが込められたショーだったと感じています。

今回はその中でも強いインスパイアを受けたイタリアンファッション、ブランドをAVANTI&JOLIJOLIが独自の視点で紐解いてみました。

日本とは比べ物にならないくらいの被害が出たヨーロッパ、その影響で2021春夏コレクションの特徴は「フィジタルつまり現実世界と仮想現実が融合した世界観が世界的なトレンドに。ただ、そんな中、各ブランドの傾向は、ポジティブでチアフル(前向き・陽気)なものになっています!

より明るく、より前向きで、そしてリアルを重視したスタイルが並んでいる様子は、コロナに立ち向かうファッション界の意識を感じますね。

ドルチェ&ガッバーナが見せた楽しいの原点

ドルチェ&ガッパーナ/イタリアンファッション

その中でも目を引いたのが、ドルチェ&ガッバーナ。その印象は、まさにゴージャスそのもの。色とりどりの色柄を組み合わせたパッチワークで彩られたそのスタイルは、ファッションの持つ力強いメッセージ、パワーを感じるものでした。ファッション界はコロナに負けない。そんな意思表示を強烈に感じさせたブランド代表がドルチェ&ガッパーナでしょう。

そんなゴージャスな色彩の中にも職人技を感じる工夫も施されていて、繊細さやしなやかさを持った極彩色のエンターテインメントを表現したインパクト!ワールドワイドな民族衣装のモチーフを使ったもの、オーソドックスでトラディショナルなスタイルなども組み合わせたまさに、自由そのものといった感じ。ファッションの持つ、自由さと楽しさの原点を感じますね。

デジタルショーとして一番の注目を浴びたプラダ

プラダ/イタリアンファッション

直前でフィジカルショーからデジタルショーへスイッチしたプラダ。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが共同クリエイティブディレクターを勤めた最初のショーだけあって、その注目度はナンバーワン。

今回個人的にもミラノコレクション最大の楽しみでもありました。しかもデジタルショーへスイッチしたことで、東京も含めて世界11の都市でリモートビューイングを行ったのですから、世界の注目も更に高まりましたよね。

注目すべき内容は、ミウッチャとラフの融合をしっかりと感じる90年代風のスタイル。オーバーサイズのシルエットやフーディーなど現代のモチーフを取り入れながらもお互いの「らしさ」が光る組み合わせが「すごい」の一言。リアルに取り入れられる要素がふんだんにあり「これ欲しい〜」連発のショーでした。

アップリケやビーズ、ステートメントメッセージなど様々なアクセントをさりげなく取り入れたところも「さすが!」シンプルな色使いも参考になる点満載です。

ミラノ凱旋のヴァレンティノは明るさがテーマ

ヴァレンティノ/イタリアンファッション

これまで、パリコレクションを中心に展開してきたヴァレンティノが、母国開催のミラノに凱旋した今回。ロマンティック、セクシー、ビビット、ヌードトーンなど、全体に明るい印象で幅広いコンセプトを展開していた印象。

その象徴ともなったのが、リーバイスとのコラボジーンズの発表でしょう。ファッションニーズを何気なく組み入れる事がうまいヴァレンティノ。そのセンス、コーディネートのうまさは健在です。

柄も、大ぶりの花がらやシースルー、透け感の強いシフォン素材など、官能的で女性的なものが目を引く印象で、やはりこの時代の閉塞感を明るさ、パッションに変えていくメッセージを感じるコンセプトですね。

エレガントでセクシー、フェンディからは大人の艶を感じる

フェンディ/イタリアンファッション

2021春夏コレクションのフェンディは、まさにノーブル。清廉、清潔、とても穏やかでクリーンなイメージを感じさせる装いを展開し、上質なセレブ感を感じさせたフェンディー。

全体的な印象として、色合いはホワイト・アイボリー・スカイブルーなどの淡い色調(アースカラー)で統一。ラインはおとなしめで上品、スタイルもトラディッショナルよりのパターンと凛としたエッセンスを感じたコレクション。

オーソドックスなシルエットラインに、フェミニンなトレンドのシースルー、レース、オーガンジーなどの素材感が夏の清涼感を感じさせます。また、少しビビットなカラーアイテム類が、このスタイルに絶妙にマッチ。大人上品なセクシースタイル、フェンディーここにありといった感じですね。

2021春夏ミラノコレクションから学ぶ、今年の夏イタリアンファッション

紹介した他にも、カラフルなワッフル素材が目を引いたエミリオ・プッチ。クラッシックを先進的に表現したマックス・マーラー。

他にも、様々目を引くブランドがあり紹介しきれませんが、全体として感じたのは、やはり前向きな姿勢。開放的な色使いやオーソドックスながら素材感でインパクトを表現したスタイルは、今年の夏に即使えそうなテクニック。

ビタミンカラーのアイテムやシャツ、クラッシックなシルエットながら素材でセクシーさや先進性、爽快感を演出したワンピースなど、ちょい攻めな感じもポイントです。

ポジティブながらリアルクローズをしっかり意識していた今回のコレクションは、普段のファッションに取り入れやすいポイントが盛り沢山。是非みなさんも少し攻めの姿勢で「前向きなファッション」にこの夏取り組んでみませんか?

 

IMPERIAL(イタリアンファッション)ブランド